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【段階別】歯周病の症状について|セルフチェックしてみよう

2025年1月14日


歯周病は、歯を支える歯肉や骨に細菌感染が起こり、炎症によってそれらの組織がダメージを受ける疾患です。

多くの成人が抱える口腔内のトラブルの一つで、初期の段階では自覚症状が少ないため、進行してから気づくことが多く、放置すると歯を失うリスクもあります。


この記事では、歯周病の段階別症状について詳しく解説するとともに、セルフチェックの方法を紹介します。

早期発見と適切なケアで歯周病を防ぎましょう。


■歯周病とは


◎歯周病の基本的な仕組み

歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌が歯周組織に炎症を引き起こし、放置すると歯を支える骨や組織が破壊される病気です。

進行すると歯がぐらつき、最終的には抜け落ちることもあります。

初期段階ではほとんど自覚症状がないため、日頃のケアと定期検診が大切になります。


■歯周病の段階別症状


◎歯肉炎(初期段階)

歯周病の最初のステージである歯肉炎は、歯肉のみに炎症が起きた状態です。

この段階では、歯肉が赤く腫れ、歯みがき時に出血することがあります。

歯を支える歯槽骨にダメージがないこの段階で気が付いて、ケアすることが大切です。


◎軽度歯周炎

歯肉炎が進行していくと、歯を支える骨が減ってしまい、歯と歯肉の間にポケット(歯周ポケット)ができ始めます。

歯周ポケットは細菌が繁殖しやすい環境となり、歯肉の腫れや出血、口臭が強くなる場合もあります。

この段階では、歯科医院でのクリーニングや処置が必要になります。


◎中等度歯周炎

中等度歯周炎では、歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨がさらに減少するのに伴って歯肉が下がります。

歯がぐらつくように感じることがあり、痛みや違和感が出始めます。


◎重度歯周炎

重度歯周炎では、歯を支える骨が大きく失われ、歯が抜けそうなほどぐらつき、時には抜落ちてしまうこともあります。

歯肉から膿が出ることもあり、強い口臭が発生します。

ここまで進行すると、治療は困難になり、抜歯が必要になることもあります。


■歯周病予防のためにできること


◎日常的なセルフケア

歯周病を予防するためには、毎日の歯みがきと、フロス・歯間ブラシなど清掃補助用具の使用が欠かせません。

歯と歯肉の境目を意識して磨くことで、歯垢(プラーク)をしっかり取り除くことができます。


◎定期検診

歯周病は早期発見が重要です。

少なくとも3ヶ月~半年に一度は歯科医院で検診を受け、歯周ポケットの深さや歯肉の状態をチェックしてもらいましょう。


◎生活習慣の改善

タバコには発がん性物質やニコチンなどさまざまな物質が多く含まれていて、この成分によって歯垢(プラーク)や歯石が付着しやすい状態になります。

喫煙は歯周病のリスクを高めるため、禁煙を心がけましょう。

また、バランスの取れた食事を摂り、免疫力を高めることも大切です。


■セルフチェックで歯周病のリスクを確認


歯周病は自覚症状が少ないため、定期的にセルフチェックを行ってみましょう。

以下の項目に当てはまるものが多い場合、歯周病の可能性があります。


  • ・歯みがき時に歯肉から出血することがある

  • ・歯肉が赤く腫れている、または色が暗くなっている

  • ・口臭が気になる、家族に指摘されたことがある

  • ・歯肉が下がり、歯が長く見えるようになった

  • ・歯がぐらついているように感じる

  • ・歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった

  • ・歯肉から膿が出ることがある


上記の項目に複数当てはまる場合は、歯科医院での診察を受けることをおすすめします。


【予防と早期発見・早期治療が大切】


歯周病は放置すると歯を失う原因となる怖い病気ですが、早期に発見して対処すれば回復が可能です。

段階別の症状を理解し、セルフチェックで自分の口腔内の状態を確認することで、リスクを減らすことができます。


日々のケアと定期的な歯科検診を続けることで、健康な歯と歯肉を守りましょう。

歯周病が気になる方は、早めに歯科医師に相談して適切な治療を受けることをおすすめします。


おかむら歯科医院
歯科医師
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