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子どものむし歯予防「シーラント」治療とは?

2024年12月19日


子どものむし歯予防に効果的な方法として注目されているのが、シーラントです。

特に奥歯の溝にできやすいむし歯を防ぐため、多くの歯科医院で取り入れられています。


この記事ではシーラント治療の特徴や注意点について詳しく解説します。

お子様のむし歯予防をお考えの方はぜひ参考にしてください。


■シーラント治療とは?


◎シーラントの特徴

シーラントは、歯の溝や隙間を特殊な樹脂で埋めることで、むし歯の発生を予防する治療法です。

特に奥歯の溝は深く複雑な形状をしているため、食べかすや細菌が溜まりやすい部位です。こうした溝にシーラントを塗布することで、汚れや細菌が入り込むのを防ぎます。


■シーラント治療の効果


◎むし歯の発生を予防する

シーラントは、歯の溝を物理的に埋めることで、むし歯の原因となる細菌や食べかすが入り込むのを防ぎます。


特に歯みがきが難しい奥歯の6歳臼歯(第一大臼歯)や12歳臼歯(第二大臼歯)に処置することで効果を発揮します。

これらの歯は、生え始めたばかりだとむし歯リスクが高く、シーラントを早期に適用することが大切です。


また、むし歯ができやすい乳歯に対しても適応される場合があり、成長段階に合わせて予防効果を最大限引き出すことができます。


◎歯のクリーニングがしやすくなる

シーラントは歯の表面を滑らかにするため、歯ブラシでの汚れ除去が格段に容易になります。

お子様の歯みがきはまだ技術的に未熟なことが多く、歯みがき後もみがき残しが発生しがちです。

そのため、清掃がしやすくなることはむし歯予防の大きな助けとなります。


■シーラント治療のメリット


◎痛みがない

シーラント治療は、歯を削る必要がないため痛みがなく、麻酔も不要です。

歯科治療に対して不安を持っている場合でも、安心して受けられます。


また、処置中に痛みがないことから、お子様が歯科医院に対して良い印象を持つきっかけにもなり、今後の定期的な通院にもつながりやすいというメリットがあります。


◎短時間で完了

シーラント治療は一歯あたり10分~20分以下で完了するため、お子様が長時間椅子に座る負担がありません。

特に小さなお子様は集中力が持続しにくいため、短時間で済む治療は親御さんにとっても安心材料となるでしょう。


また、1回の診療で複数の歯に処置をすることも可能なため、通院回数を減らすことができます。


◎費用が抑えられる

シーラント治療は保険が適用される場合が多いため、他の歯科治療に比べて費用負担が軽い点もメリットです。

また、むし歯の治療にかかる将来的な費用や時間を抑えることができるため、長期的なコストパフォーマンスにも優れています。


■シーラント治療のデメリット


◎経年的な摩耗や脱落

シーラントは樹脂素材でできており、日々の咀嚼や歯みがきによる摩耗で徐々に剥がれたり薄くなったりすることがあります。

そのため、定期的に歯科医院で状態を確認し、必要に応じて再処置を行うことが重要です。


特にお子様は成長とともに食事内容が変わり、咀嚼力も強くなるため、定期チェックの頻度を高めると良いでしょう。


◎すべてのむし歯を防げるわけではない

シーラントは歯の溝を保護するものですが、歯と歯の間や歯肉の近くなど、むし歯が発生しやすい他の部位に対しては適用できません。

そのためシーラントだけに頼らず、日々の正しい歯みがきや歯科医院でのフッ素塗布など、総合的なむし歯予防を行うことが大切です。


【お子様のむし歯予防を考える方へ】


シーラント治療は痛みがなく短時間で終わるため、お子様のむし歯予防にとても良い方法の一つです。

定期的なチェックと適切なケアを組み合わせることで、長期間むし歯を防ぐ効果が期待できます。

当院ではシーラント治療に関する詳しい説明を行い、お子様の歯の状態に合わせた治療をご提案します。


おかむら歯科医院
歯科医師
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