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フッ化物洗口とは?効果はあるの?

2024年11月11日


フッ化物洗口は、特に子どものむし歯予防に効果的な方法として注目されています。

フッ化物を含んだ洗口液を使用することで、歯の表面を強化し、むし歯の発生を防ぐことができます。

この記事では、フッ化物洗口とは何か、どのような効果があるのか、小学校での活用例などについて詳しく解説します。


■フッ化物洗口とは?


◎フッ化物洗口とは何か

フッ化物洗口は、フッ素(フッ化ナトリウムなど)を含む洗口液で口をすすぐ方法で

す。

この方法は、特に子どものむし歯予防として広く利用されています。

洗口液に含まれるフッ素が歯の表面に作用し、歯の表面を覆っているエナメル質を強化し、むし歯の原因となる酸への抵抗力を高める効果があります。

フッ化物洗口は歯磨きに加えて行うものであり、歯磨きに加えて、より効果的な予防方法として知られています。


◎小学校でのフッ化物洗口の取り組み

日本では、多くの小学校でフッ化物洗口が導入されています。

学校で定期的に実施されることで、家庭でのケアだけでは補いきれない部分をカバーし、集団でのむし歯予防が行われています。

特にむし歯の有病率が高い地域や、むし歯の発生しやすい子どもたちに対して効果が期待されます。


■フッ化物洗口の効果


◎歯質の強化

フッ素が歯の表面に付着し、フルオロアパタイトという物質に変わることで、歯の表面を覆っているエナメル質が強化され、むし歯の原因となる酸への抵抗力が高まります。

また、初期のむし歯が進行する前に歯質が修復されるため、結果的にむし歯の発生を抑えることができます。


◎歯の再石灰化を促進

フッ化物洗口に含まれるフッ素は、歯の再石灰化を促進する効果があります。

再石灰化とは、酸によって一度失われた歯のミネラルが歯質に戻る働きで、これにより歯の表面が再び強化されます。

フッ化物洗口を定期的に行うことで、この再石灰化がスムーズに進み、歯の健康を長期間にわたり保つことが可能です。


◎細菌の活動性を抑える

フッ化物洗口は、むし歯菌やその他の口腔内細菌の活動性を低下させる効果もあります。フッ素が歯に付着することで、酸を生成する細菌の活動が弱まり、むし歯の進行を防ぐことができます。

これにより、口内環境が改善され、むし歯予防だけでなく、歯周病のリスクも軽減されます。


■フッ化物洗口のやり方


◎基本的なやり方

フッ化物洗口の方法は簡単で、洗口液を口に含んで約30秒から1分間ほど口をゆすぐだけです。

飲み込まないように注意しながら行い、自然に吐き出します。そのあとのうがいはせっかくのフッ素を洗い落としてしまうので、しないようにしましょう。


基本的には、夜寝る前の歯磨き後のフッ化合洗口がおすすめですが、日中は洗口後30分間は飲食を避けることで、フッ素がしっかりと歯に作用する時間を確保します。

市販のフッ化物洗口液を使う場合も、この基本的な手順に従います。


◎家庭でのフッ化物洗口の取り入れ方

市販されているフッ化物洗口液を利用して、家庭でも簡単にフッ化物洗口を取り入れることができます。

特にむし歯リスクの高い場合に効果的です。

子どもが自分で洗口を行えるようになるまで、親がしっかりと見守りながらサポートすることが大切です。

小学校での洗口と合わせて、自宅でのケアも並行して行うことで、よりむし歯予防が期待できます。


◎市販のフッ化物洗口液の選び方

市販品を選ぶ際には、フッ素の濃度や、子どもに適した成分が含まれているかを確認し、子どもがすすぎやすいものを選ぶと良いでしょう。ただし、6歳未満の子どもには誤飲のリスクがあるため、もし使用する場合は適切な指導のもとで使用しましょう。


【子どものむし歯予防に】


フッ化物洗口は、特に子どものむし歯予防に効果的な方法です。

フッ素が歯の表面を強化し、むし歯の原因となる酸への抵抗力を高めることで、むし歯の進行を防ぎます。

多くの小学校ではフッ化物洗口が実施されており、集団的にむし歯予防を行うことが可能です。

また、市販されているフッ化物洗口液を家庭でも活用することで、学校でのケアと合わせた効果的な予防が期待できます。


おかむら歯科医院
歯科医師
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