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歯科医院で行う歯のクリーニングとは

2024年8月29日


歯の健康を維持するためには、日常的なセルフケアに加えて、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアが欠かせません。

定期検診の中で行われる歯のクリーニングは、歯周病やむし歯を予防するだけでなく、健康な口腔環境を保つために非常に重要です。

この記事では、歯のクリーニングで行われる具体的な処置や、定期的なクリーニングの重要性について詳しく解説します。


■歯のクリーニングで行うこと


◎スケーリング

スケーリングは、歯の表面や歯間に付着した歯石や歯垢(プラーク)を取り除く処置です。

歯石は硬く、通常の歯磨きでは取り除くことができないため、専用の器具を用いて除去します。

これにより、歯周病の進行を防ぎ、歯肉の健康を維持することができます。


◎ルートプレーニング

ルートプレーニングは、歯根の表面を滑らかにする処置です。

歯石を取った後の歯面はざらざらしているため、そのままだと再度歯垢(プラーク)や歯石の足掛かりとなってしまいます。

この処置を行うと、歯面が滑らかになり、再付着を防ぎやすくなります。


◎歯面研磨

歯面を研磨することによって、表面の着色が取れるだけでなく、歯垢(プラーク)の再付着を防ぎやすくなります。

上記のスケーリング、ルートプレーニング、歯面研磨などを合わせて「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」と呼ばれています。


◎歯磨き指導

歯科医院でのクリーニングには、正しい歯磨き方法の指導も含まれます。

日常的に行うセルフケアの質を向上させるため、歯科衛生士がそれぞれの患者様に適した歯磨き方法や使用する道具についてアドバイスを行います。

これにより、自宅でのケアも効果的に行えるようになります。


■定期的なクリーニングが重要な理由


◎むし歯の予防

定期的なクリーニングは、むし歯予防につながります。

スケーリングによって歯垢(プラーク)や歯石を取り除くことで、むし歯の原因となる細菌の繁殖を抑え、歯の表面を清潔に保つことができます。


◎歯周病の予防

歯には歯肉溝という溝があり、歯周病になるとこの溝に歯周病菌が増殖し、溝が深くなっていきます。このように深くなった溝のことを歯周ポケットと呼んでいます。

定期的なクリーニングにより、歯周ポケットの清掃が行われると、歯周病の進行を防ぐことができます。


◎色素の沈着を防げる

日常的な飲食によって歯に沈着する色素も、定期的なクリーニングで除去することができます。

コーヒーや紅茶、喫煙などによって歯に付着した着色汚れを取り除くことで、白く健康的な歯を維持することができます。


■自宅でのクリーニングもとても重要


◎セルフケアの重要性

プロフェッショナルケアとセルフケアは相互に補完し合う関係にあります。

歯科医院でのクリーニングは、セルフケアでは取り除けない汚れや問題を解決するために不可欠です。

しかし、日々のセルフケアがしっかり行われていなければ、プロフェッショナルケアの効果も半減してしまいます。


◎定期検診とセルフケアの組み合わせ

定期的な歯科医院でのクリーニングと、毎日の適切なセルフケアを組み合わせることで、口腔内の健康を長期間維持することができます。

セルフケアでは、歯磨きやフロスの使用が基本となりますが、歯科医院での指導を受けることで、より効果的なケアが可能になります。


【予防の考え方に基づいて】


歯のクリーニングは、予防の観点から非常に重要な役割を果たします。

歯科医院で行う歯のクリーニングは、スケーリングやルートプレーニング、歯磨き指導など、口腔内の健康を保つために重要な処置が行われます。

定期的なクリーニングは、むし歯や歯周病の予防に大きな効果があります。

また、プロフェッショナルケアとセルフケアを組み合わせることで、歯の健康を長期間にわたり維持することが可能です。健康な歯を保つために、定期的な歯科クリーニングを習慣化しましょう。



おかむら歯科医院
歯科医師
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